対談を通して知るTBKの魅力Vol.2『国際事業部ナッツ事業』

対談者:Aさん(国際事業部23年目)× 船橋(西日本営業部1年目)× 田川(SCM部1年目)


海外と国内の橋渡し役として

船橋「まず初めに、ナッツ事業とはどんなことをしているのですか?」

Aさん「主な仕事はアメリカやインドなどから仕入をし、それを国内の企業に卸す。商社機能 を持った業務をしています。」

船橋「そうなんですね。富永貿易は飲料のイメージがあるのですが、ナッツ事業はいつ頃から始まったのでしょうか?」

Aさん「歴史は古く、40年以上前からナッツの輸入はしています。 元々、神戸は洋菓子やパンなどでナッツの需要が高く、また日本で初めてのテーブルナッツ製造メーカーも神戸が発祥です。そこに目を向けた先代の方々がナッツ事業を始めました。」

船橋「神戸に本社を置く富永貿易ならではの事業ですね!ナッツの仕入など海外と関わる機会も多いと思いますが、他部署との違いなどはありますか?」

Aさん「私たち国際事業部は1つの部署で完結することがほとんどです。 例えば、国内で飲料を販売する場合、営業がバイヤーに商品を提案しますが、 商品を納品、管理するのは別の部署など。飲料を製造し販売するまでに、いくつもの部署が関わってきます。しかし、私たちのメインであるナッツ他原料販売の仕事は仕入から企業に卸すまでを、国際事業部のみで行います。」

船橋「他部署が行う業務を1つの部署で担うのは結構大変ではありませんか?」

Aさん「確かにそうですね。ナッツに関する専門性だけではなく、品質管理に関することや納品するのに必要な知識など幅広く知っておく必要があります。ただ1つの部署で完結する分スピード感を持って仕事を進めることができるのが国際事業部の魅力だと思っています。スピード感は社内だけでなく社外でも同じです。」

船橋「社外でもというと?」

Aさん「ナッツは海外からの買い付けとなるため毎日価格が変動します。そのため、得意先への提案や買い付けに関してもスピード感が大事になってきます。」

船橋「価格が変動するのは海外ならではですね。悩んでいるうちに買えなくなってしまうこともあるのですか?」

Aさん「はい(笑)アーモンドやクルミなどのアメリカの産品は時差の関係上日本時間の朝に価格を確認し昼頃にメールや電話などで交渉、得意先への提案するのですが、提示できる価格の有効期限は基本1日限り。相場が変動している時など現地への返事が遅かったので、提示した価格はなしということもあります。交渉し、得意先へ提案、成約する迄のスピード感は他の部署にはない特徴だと思います。」




入社2年目の長期アメリカ出張

船橋「ナッツ事業に携わって印象深い出来事などありますか?」

Aさん「私は入社1年目から国際事業部に配属だったのですが、2年目の時に約45日間アメリカに渡り得意先のナッツメーカー様と共同開発プロジェクトのメンバーとして長期出張に行かせていただきました。内容としては現地の生産者の家に泊まり込み農園から工場までの処理工程を分析し、生原料段階での風味や味を改善するという取り組みでした。これが結構大変でした。」

船橋「アメリカに45日間!すごいですね!何が大変だったのですか?」

Aさん「このプロジェクトに参加したのはメーカー様の研究員の方とTBKから入社2年目の私の2人でした。学生時代から英語は好きだったのですが、現地ではなかなか言葉も通じず、そんな環境の中2人でアメリカ人相手に悪戦苦闘、試行錯誤を重ね、成果を得ることができました。」

船橋「品質改善するだけでも大変なのに、慣れない環境で45日過ごすのは大変そうですね。」

Aさん「ただこの経験を通じて言語はあくまでも伝える手段の1つに過ぎないと 気づきました。特に大変だったのは出張期間中、毎日生産者に対して行う報告会議でした。英語ができないうえに加工工程等内容も専門的で、でも何とかして伝えなければならないプレッシャー…。どうしても言葉で伝えるのが難しいとき絵を書いて説明したこともあります。」

船橋「絵を使って説明ですか!」

Aさん「今もメールや電話などで海外相手に仕事をしていますが、あの出張を通じて度胸がついたと思います。英語を上手く話せることはベストですが、自分の意志を相手に伝えることが大事だと思うようになりました。あの時の経験が今の自分のベースになっています。」

船橋「Aさんにとって、アメリカ出張は貴重な経験になったのですね。」




入社2年目の長期アメリカ出張

ナッツ業界で富永の名を広める

田川「今後取り組んでみたいことはありますか。」

Aさん「最近は製菓材料とか原料としてのナッツが注目されているので、広げていきたいですね。ナッツを原料として商品を加工して作っているところに、新規顧客開拓していけたらと思います。」

田川「そうなんですね!具体的に、どのような商品を取り扱っているお客様に営業していますか。」

Aさん「おつまみ原料としてのナッツだけでなく、例えばピスタチオを剥いたもので製菓原料に使用したり、アーモンドのペーストを飲料用の原料として使用したり、主にナッツを加工して作っている商品への原料需要としての拡充ができればと思います。」田川「身近な商品に使われているんですね。」

Aさん「今まではテーブルナッツ中心でしたが、今後はそこにとどまらず、ナッツ業界全体として積極的に展開していきたいです。ナッツの業界の中で、富永の名をさらに広めていけたらなと思います。」

  

TBKで働くということ 

田川「Aさんが感じるTBKの魅力とは何でしょうか。」

Aさん「入社して26年目になりますが、1番の魅力は人間関係がいいところですね。良い意味で距離が近い。」

田川「私も働いていて、コミュニケーションがとりやすく、風通しの良い雰囲気を感じます。」

Aさん「あとは、主に食に関してですが色んな業界、業種の企業様と携わる機会が多いところですね。取り扱っている商品の種類が幅広いところも富永の強みです。色んなことができるチャンスがあると思います。」

田川「そうですね!」

Aさん「もう一つは、成果が目に見えやすいところ。自分が営業した商品が、お店に並んだり、開発した商品が取り上げられると身近に自分の仕事の成果を感じられます。食を扱っているからこそ、身近なところで成果が見えやすいことが良いところだと思います。成果が見えると、仕事のモチベーションにも繋がります。例えば、自分が輸入したアーモンドがコンビニの商品に使われて、実際に販売されているのを見ると、やっぱり嬉しいですね。」

田川「なるほど、、!他に、Aさんが仕事をしている中で実際にモチベーションに繋がっている事はありますか。」

Aさん「特に原料を扱ううちの部署だと輸入統計を見ると、例えば日本で今年輸入されたナッツのうちだいたい何割は自分が輸入したということが分かります。統計データを見て、来年はもうちょっと頑張ってシェアを上げよう!とか売り上げ以外の面でもモチベーションに繋がったりもしますね。」

田川「実際に数字で見るととてもやりがいを感じそうですよね。」


就活生へのメッセージ

田川「最後に、就活生にメッセージをお願いします。」

Aさん「自分がやりたいことをなんとなくイメージする中で、出てくるキーワードを大切にしてほしいと思います。どうすればいいか悩んだ時は何気なく出てくるキーワードを辿っていくと、そこから扉が開けることがあると思います。これは無理かな。。。とか思わずに自分の気持ちに正直になって、行動してみてください。皆さんの就職活動が実りあるものになるよう、応援しています。」