まだまだ発展途上の会社、変えたいことがたくさんある


こんにちは、採用担当の松本です。

本日は2000年に新卒で入社し、社歴20年を超える執行役員  営業本部長のインタビューを掲載します。


プロフィール


M.K

執行役員 営業本部長

2000年に新卒入社で富永貿易に入社。営業部、SCM部、商品部と渡り歩き様々な課題を解決。現在は営業本部長として富永貿易のすべての営業チームを統括している。



営業一筋10年、から突然の異動



就職活動をしていた頃のことは憶えていますか?

当時は就職氷河期といわれる時代で皆それなりに苦労していた記憶があります。私は単純に輸入食品、コーヒーが好きだったので業界的には食品商社、食品卸、コーヒーメーカーなどを中心に受験しました。


そんな中で富永貿易への入社を決めた決め手はありましたか?

実は当初は富永貿易に対してあまり興味がありませんでした(笑)。かなり早い段階で内定はもらったのですが、第一志望は他の会社ということも伝えていて。そのうえで若手の社員に会わせてほしいと言って面談の機会を設定してもらい、そのときに会った社員の方から「仕事を任せてもらえる」、「若いのに独立している」という雰囲気を感じ取りました。結局第一志望の会社も最終面接まで進んだのですが最終面接当日の行きの新幹線で、なぜかは分かりませんが「あ、やっぱり富永貿易かも。」と直感的に思いました。もう断るわけにもいかないので最終面接も受けてその会社からも内定を出す、ということも言われましたが最終的には人の雰囲気で富永貿易に決めましたね。


入社以降の経歴を教えてください。

入社以降は10年間営業部で勤めました。最初は中国地方から始まり徐々に昇進しながら中四国、関西、最後には中部・東海・九州も含め現在の富永貿易の西日本営業部の管轄エリア全てを統括することになりました。その後2011年に物流の知識もあまりない状態でSCM部に異動し業務の可視化、標準化、物流事業の数値化を行いました。2015年からは商品部で輸入ブランドの育成や新規商材の代理店契約、直営店の開設・運営などを経験、2017年からは再びSCM部で働き方改革の実行、そして2020年からは10年ぶりに営業部に戻ってきました。こうして振り返ると色々と動き回っているね(笑)


本当ですね。10年間営業部で勤めてそれから急にSCM部に異動になったのは自分から希望を出したのですか?

いえ、自分としては特に希望は出していなかったので最初打診されたときはびっくりしました。でも10年間ずっと営業部でしか業務経験がないことに対して漠然とした不安があったのですんなりと受け入れることができました。




SCM部での働き方改革



SCM部ではどういったことに取り組んだのですか?

SCM部は主に物流を担う部署なのですが、当時は膨大な注文の処理のために残業が常態化しており、このチーム運営を安定化させるのが自分のミッションだと思い取り組みました。まずは環境整備、業務の可視化、標準化を行い残業する人がいれば残業の原因を聞いて洗い出していきました。そして残業している人たちが各自で行っているアナログ的な業務を全て自動化するためにシステム開発にも取り組みました。ある程度部署の業務が安定してきてからは外部の物流研修などに積極的に参加して、物流は数字で管理するものということを学び、富永貿易の物流はどういう状況なのかを分析し、今後の方向性を考えるようになりました。それ以降はSCM部として今後どういう指標を持って運営していくのか、共通目標を持って皆で取り組むという考え方に変わっていったと思います。


その後商品部に異動となります。そこではどういったことを行ったのですか?

輸入商品の調達部門である商品部の商品政策を見直していきました。富永貿易では営業発信で新商品の輸入を始めるというケースがあります。これは現場目線を活かした良い面ではあるのですが、一方でせっかく良い商品でもまとまりなく存在しているとシナジーを起こせず管理の方が大変になるという側面もあります。そういった商品を一つ一つ見直していき、商品部として戦略的に注力するブランドや販売政策を取り決めていくという意識改革を行っていきました。その後EC・直営店の開設やポップコーンの工場設備増強、北欧No.1ブランドのスムージーメーカーとの代理店契約締結などを行っていくのですが、より消費者の皆様を意識した商品・ブランド戦略を心がけました。


そして2017年にまたSCM部に戻るのですが当初はECでの業務を兼務していたのでそちらに集中していました。しかし2018年が猛暑で飲料需要が増えたのと西日本での豪雨災害の影響でサプライチェーンが混乱し、また残業が常態化するという状況に陥ってしまい、働き方改革を断行しました。外部のセミナーで情報を収集したり、コンサルタントの方の協力を仰ぎながら業務のデジタル化を推し進め、改善に成功しました。


これまで様々な部署を経験しましたがどういった経験が一番印象に残っていますか?

やはりSCM部でのシステム化やデジタル化推進による業務改善、働き方改革ですね。入社から10年間営業として働いてきて自分が達成感を感じていたのは自分の数字や自分のチームの数字を達成することでした。しかしこういった業務改善を行うことは、より多くの人により大きな影響を与えるということを強く実感し、そこに充実感を得るようになりました。




まだまだ発展途上の会社、変えたいことがたくさんある




なるほど。そういった経験をしたうえで営業本部長として10年ぶりに営業部に戻ってきました。今現在ご自身のミッションと思っているのはどういうことですか?

1つはっきり言えるのは「営業改革」です。これまでの富永貿易の営業はいわゆるBtoBの考え方で問屋や小売店にモノを納めて終わり、というイメージでした。それを小売店の棚にモノが並んでからがスタートという風に意識を変えていかなければいけません。それが富永貿易全体の商品力を高めることにつながると考えています。

現在取り組んでいるのは販売管理・計画をもっと精緻に作りこんでいくことや営業マン1人1人の知識を深めていくことです。富永貿易は営業マンが商品開発に関われるという特徴がありますが、そのためにも製造に関わる条件、競合や市場環境に関わる情報など商品を扱うにあたっての知識、経験を若手の頃からしっかり積めるようにしたいと思っています。


他に現在課題に感じていることはありますか?

全社的な観点から言うとDX推進ですね。コロナの影響もあって富永貿易でもリモートワークを取り入れるなどだいぶデジタル化が進んだ部分はあると思いますが、私から見るとまだまだ手をつけたいことがたくさんあります。様々な部門の業務の可視化、標準化を進めていきたいと思っています。


富永貿易で働く魅力ってどんなところですか?

富永貿易は業務分野が幅広い商社だからこそ、まだまだ課題がたくさんあります。各分野で自分が専門的な知識を蓄えて、課題解決に取り組めばその分野でのプロフェッショナルになれる、だからこそ自分のやり方次第で様々な変革を起こせるチャンスがたくさんある、それが私が感じている富永貿易の魅力ですね。


最後にどんな人と一緒に働きたいと思いますか?

シンプルにポジティブな人ですね。アレコレ悩まずにとにかくやってやるという人。ピンチをチャンスにしてしまおうと、そういう捉え方ができる人。私のこれまでの経験上、そういった人が富永貿易に合っていると思いますし、一緒に働きたいと思います。


本日は長時間ありがとうございました! 各部門でのエピソードを興味深く聞かせていただきました。またよろしくお願いします。